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体育授業研究会は、真摯に体育の授業を研究していこうとする者、あらゆる主義主張を越え、研究者、実践者がその立場にとらわれずに参加し、研究していくことを願っている研究会です。

会長挨拶

岡出美則

会長
日本体育大学 教授

 2025年4月より、会長を仰せつかりました岡出です。体育授業研究会には設立当初から30年近く関わってきました。
今年の熊本大会では、第1回からの大会テーマも紹介されていました。その記録が残され、共有できる状態であることに改めて感動しました。また、体育授業研究会のHPもマイページにみるように、情報を共有できるシステムが構築されています。30年前とは格段の進歩といえます。
 体育授業研究会は、夏と冬の研究会、そして機関誌の発刊を核に活動を継続しています。この企画作り、運営にご尽力いただける方々と同時に研究会に参加してくださる方々や機関誌に投稿してくださる方々により会が継続しています。また、研究会には、大学生や大学院生が現職教員の方々と年齢を超えて積極的に交流しています。このような学びの機会は、新たな知見を得ながら、日頃の学びや経験を振り返り、授業改善を目指す専門職集団の形成という観点から見て、養成段階並びに現職のいずれにも得がたい貴重な機会だと考えています。
 今後も、参加してくださる方々の期待や参加した方々の声に耳を傾けながら、会が皆さんにとってより魅力的になれば幸いです。

理事長挨拶

鈴木 聡

理事長
東京学芸大学教育学部 教授

 今期、理事長を仰せつかりました鈴木聡です。本会には、第1回筑波大会から参加しています。
 最初は知り合いが全くいない中での参加でしたが、毎回少しずつ仲間が増えていきました。そして、第4回高知大会で初めてセストボールの実践報告をしました。以後、実践報告に加えて実技研修の提案、シンポジスト等に選んでいただく経験を通して本会からたくさんのことを学びました。近年は事務局長、研究委員長としてハード面、ソフト面の推進もさせていただき、令和7年度より理事会をまとめていくこととなりました。思い返すと、年齢を重ねるごとに本会とのかかわり方が少しずつ変容してきたように思います。
 一方で体育の授業実践を参加者の方々と語り合い、刺激を受け自身に生かしていくという営みは、30年間通底していたと思います。本会に求める意義や意味は、参加する方々それぞれだと思います。そのニーズにできる限りお答えしつつ、一人ひとりが主体的に体育授業研究会から学びとっていける会にしたいと考えています。そして、今までの研究成果と今後の展望を会として発信していくことにも力を入れていきます。よろしくお願いいたします。

研究委員長挨拶

須甲理生

研究委員長
日本女子体育大学 准教授

 このたび、2025年度から2027年度までの3年間、体育授業研究会の研究委員長を拝命いたしました須甲理生と申します。微力ながら、本研究会の理念の継承とさらなる発展に努めてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
 本研究会では、昨期(2022年度~2024年度)、鈴木聡研究委員長のもと、「体育の見方・考え方を追究する」というテーマのもとで研究が進められてきました。これまでの研究成果を確実に引き継ぎながら、2025年度からの3年間は新たに「すべての子どもに良質な体育授業を」を共通研究テーマとして掲げます。
 今日の教育現場では、多様な子供たち誰もが「わかる」「できる」「かかわる」といった体育授業の成果を実感できる包摂的で良質な授業づくりが求められています。本研究会では、この理念を具現化する授業の在り方を、実践と理論の両面から探究してまいります。 2025年度から2027年度の3年間にわたり、夏大会3回・冬大会3回の計6回の大会を通じて、全国の実践者・学生・研究者が互いに学び合い、良質な体育授業の構築に向けて知見を深めていくことを目指します。引き続き、会員の皆様のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。