「サッカー日本代表のように」
先日、来年のW杯における日本代表のグループリーグ対戦相手が決まりました。近ごろのサッカー日本代表の試合を見ていると、来年のW杯での躍進を期待せずにはいられません。個々の技能の高さはもちろんですが、どの選手が試合に出場しても同じコンセプトで戦い、選手とスタッフ全員が「ひとつのチーム」としてまとまっている姿には感銘を受けます。試合中だけでなく、JFATVに映し出される選手たちの素顔からも、互いを尊重し、支え合う雰囲気が伝わってきます。
この姿は、体育授業にも重なります。クラスには、運動が得意な子・苦手な子、新しい運動に挑戦したい子・慎重に取り組む子など、実に多様な子どもたちがいます。だからこそ、互いの違いを尊重し、生かし合える雰囲気づくりが、授業の成果に大きく影響を及ぼすといえます。また、ゲームの工夫やチーム編成の工夫、ゲーム記録の工夫などといった様々な手立てが、「自分もチームの力になれている」という確かな実感を子どもたちにもたらしてくれます。
今年度から3年間、体育授業研究会は「すべての子どもに良質な体育授業を」というテーマのもと、皆様とともに学びを深めていきます。今年度の夏大会では、熊本大会実行委員会の皆様のおかげで成功裏に大会を終えることができました。誠にありがとうございました。
そして、日本代表が結束を強めながら力を伸ばしていくように、本研究会もまた、会員の皆様とつながり合い、互いの実践を持ち寄り・議論しながら成長していきたいと考えています。その取り組みが、現場の体育授業に確かな変化をもたらし、多様な子どもたち一人ひとりが「わかった」「できた」「かかわれた」という成果を実感できる授業につながっていく—そのような願いを胸に、今後も活動を進めてまいります。
日本女子体育大学 須甲理生
◆◆◆◆◆◆◆◆ CONTENTS◆◆◆◆◆◆◆
□ 巻頭言
「サッカー日本代表のように」
日本女子体育大学 須甲理生
□令和7年度冬の研修会のお知らせ
□事務局より
・年会費の納入のお願い
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆