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体育授業研究会は、真摯に体育の授業を研究していこうとする者、あらゆる主義主張を越え、研究者、実践者がその立場にとらわれずに参加し、研究していくことを願っている研究会です。

会長挨拶

岩田 靖

会長
信州大学教育学部 教授

 昨年の冬、私自身も会長職は「2期で終わり」と思っていたし、当然、周りもそう判断するであろうと高をくくっていたら、とうとう3期目まで、引きずり出されてしまいました。・・・・・・ということなのですが、経緯はどうであれ、引き受けたからには、これから探究すべき方向や事柄について、今期の役員の方々といっしょにかじ取りをしていきたいと考えています。
 今期(令和4~6年)の授業研究会の研究テーマはすでに掲げられていますが、より巨視的に展望すれば、「令和の体育」は、1970年代以降の「運動(スポーツ)の教育」の内実を、これまでの成果を含めて掘り起こしていかなくてはいけない時期にあるのだと思っています。これまで3年間取り組んできた体育の認識学習の問題は、その一つの突破口であるでしょう。今期はそれをより発展的に取り上げていけたらと考えています。
 ただし、最後に、一言だけ付け加えておきます。体育授業研究会はこのようなテーマをもって活動していますが、それは「テーマに沿って考えることを通して個々の実践者・研究者の体育観・体育論を太らせていくこと」が目的であって、体育授業研究会独自の統一的な考え方が存在しているわけではないことです。会員それぞれが大いに発信し合い、大いに交流しましょう。

理事長挨拶

内田 雄三

理事長
白鴎大学教育学部 教授

 日頃より本会活動にご支援ご協力をいただきありがとうございます。引き続き理事長を務めることになりました内田雄三でございます。コロナ禍による様々な制限が現場教員の実践の「壁」となってしまっていると思われますが、厳しい状況の中で挑戦的で刺激的な体育授業実践を続けている先生方に敬意を表します。
 私たち体育授業研究会は、数多くの体育授業実践が検討共有され、さらに発展に向けた発信の場に位置づけられるものと自負しているところです。
 本会は現場教員と大学教員他研究者が手を携え、議論と研鑽を通して「良質の体育授業」を求めて活動を進めています。さまざまな情報ツールやICT機器が開発利用されている現代の教育界ですが、授業の原点は何といっても「子どもの事実に学ぶ」ことです。このことを肝に銘じ、体育授業実践に真摯に取り組む先生方と協働的に関わり会の運営に当たっていく所存です。どうぞよろしくお願い致します。

研究委員長挨拶

鈴木 聡

研究委員長
東京学芸大学教育学部 教授

 今期(2022年度~2024年度)も研究委員長をお引き受けしました。よろしくお願いいたします。前任期は第23回愛知大会からのスタートでしたが、以降コロナ禍に見舞われました。オンライン形式で5回のウェビナーと2回の東京冬大会を実施し、「体育の認識学習を考える」をテーマに進めてきました。今期より、「体育の見方・考え方を追究する」を研究テーマとして、体育科ならではのものの見方や考え方を議論していきます。まずは、対面での研究会が復活し継続していくことを楽しみにしています。そして会員のみなさんにとって「よい体育の授業」が実現する研究を推進できるよう微力を尽くします。よろしくお願いいたします。