「子どもたちに豊かな運動の経験を」
〜地域や学校における水泳学習の最適解を考えよう〜
春の運動会の時期を終え,先生方の学校では水泳授業の準備が始まる頃ではないでしょうか。近年,水泳学習の安全確保の問題や暑熱対策,施設老朽化等を理由に,水泳指導(子どもからすれば水泳学習)をしたくてもできない状況が続いているように思います。
『小学校学習指導要領解説体育編』には,水泳運動系領域について「水の中という特殊な環境での活動におけるその物理的な特性(浮力,水圧,抗力・揚力など)を生かし,浮く,呼吸する,進むなどの課題を達成し,水に親しむ楽しさや喜びを味わうことのできる運動」ときさいされています。水の中でしか味わえない感覚,基礎的基本的な体の動かし方,水の中がもっと楽しくなるための活動の工夫の仕方,そこで安全に学習し,遊ぶために必要な約束事や環境条件の確認など,この領域でしか学ぶことのできない内容が,確かに位置付けられているといえます。
陸上で思いのままに体を動かす経験,器械・器具を置いた状態での身体操作,情報判断に応じた身体操作,イメージを行動化する身体操作等と同様に,水中環境での身体操作を楽しむために,各学校の最適解が求められています。学会等でも,安全な水泳学習の在り方や学校安全の面からの配慮点等が指摘されていますが,体育授業研究会会員の先生方の取り組みやアイディアを共有する場が,このような状況だからこそ,もっとあってもよいのかもしれません。天候に逆らうことはできませんし,現状の安全管理制度の順守は当然ですが,その範囲の中で,種々の条件の調整や先生方の努力の成果として,各地の子どもたちから「水泳,楽しかったね」の声が聞こえることを期待しつつ,筆者も何ができるか考えてみたいと思います。
国士舘大学 細越 淳二
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□ 巻頭言
「子どもたちに豊かな運動の経験を」
〜地域や学校における水泳学習の最適解を考えよう〜
国士舘大学 細越 淳二
□第30回体育授業研究会千葉大会について
□事務局より
・ニュースレターNo48について
・年会費の納入のお願い
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