メールマガジン(7.15)

「個人の経験を越えた良質の体育授業づくりに向けて」
 
 体育の授業のあるべき姿と実際の授業には常にギャップが存在する。しかし、このギャップの見え方は人により異なる。求められているあるべき姿が具体的に確認しにくいことやその姿を実現するために整備すべき条件、その実行を担う教師の身につけるべき知識、技能が多岐にわたることがその原因である。加えて、自分で授業を行っていても、人の授業を見る機会は教員には少ない。また、見た授業で教員がどのような考えでその授業を行っていたのかを確認する機会も、それほど多くない。学校の内外に授業について話をする仲間がいることは、その意味では、良質の体育の授業づくりに向けた重要な条件となる。しかし、個人の経験はあくまで個人に留まる。個人を越えて活用可能な情報は、学会等で産出され続けている。その知見を自分の授業で試してみることで授業の幅が広がっていく。その過程では当然、うまくいかないことも多々出てくる。しかし、挑戦したからこそ、それが見えている。このような取組を促す教師集団が今後ますます求められるではなかろうか。
岡出美則(日本体育大学)

◆◆◆◆◆◆◆ CONTENTS◆◆◆◆◆◆◆◆
□巻頭言
「個人の経験を越えた良質の体育授業づくりに向けて」
 岡出美則(日本体育大学)
□【締め切り間近!】第27回体育授業研究会東京大会
□事務局より
 ・年会費納入のお願い
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